【よいこの記憶術】入門編。覚えておけば一生使える、役に立つ!

それでは【よいこの記憶術】の入門編です。入門編で紹介する内容は、【よいこの記憶術】のやり方です。もちろんこの手順ですぐに【よいこの記憶術】を実践することができる人もいらっしゃるでしょう。しかし、学習の基礎体力であるビジュアル・イメージを作る力が不足していると効果が発揮できないかも知れません。【よいこの記憶術】はビジュアル・イメージを活用した記憶術なのです。

まず、記憶のブロックを作成します。学習範囲には記憶するまでもないことも混じっています。知っていることは改めて記憶する必要はありません。そして考えればわかることも記憶する対象から外しましょう。この2つのフィルターで残った項目が記憶の対象になります。これで一覧リストができると思います。この一覧リストに入っている項目は前述したノート術の再利用によって容易に作ることができるはずです。

次に記憶リストのそれぞれの項目が、相互に関連するように関係づけします。関係は因果関係や並列関係によって結びつけることができるはずです。【よいこの記憶術】ではこの相互関係は本当のことある必要はありません。つまり自分が好きなように関係づけるのです。できれば、「怪しい」「怖い」「うれしい」などという感情を持てる関係づけが望ましいでしょう。

この2つのプロセスの結果、記憶のブロックは全体性を持つことになり、全体の記憶と部分を構成している要素とが互いに記憶の強度を補い合うことになります。全体を把握することが部分の記憶を支援し、部分の記憶が全体を作るという関係になっているのです。このような記憶形態は人間の自然な記憶のブロックに非常に似通ったものになりますので、長期記憶するのに大変都合が良いということになります。

つづいて、数字などの具体的イメージを持たない要素をものの名前に置き換えます。すべての要素がものの名前になっていることが重要なのです。数字をものの名前に置き換えるルールは自分で工夫すれば良いのですが、ここで一つ紹介しておきましょう。数字は2桁ずつ区切って言葉に置き換えます。1はア行、2はカ行から一文字を取り、最初の二文字の並びをもつものの言葉を選びます。

これで記憶リストの項目はすべて、相互に関連したものの言葉に置き換えられたはずです。これで準備完了です。それぞれの項目が一つのストーリーになるように物語を構成して下さい。そのストーリーは一枚の絵になるように工夫しましょう。一枚の絵になることが記憶の負荷を軽減してくれるはずです。馴れないうちはできるだけ項目数を減らすことがポイントになるでしょう。多くても7つまでにしましょう。

ここまでできれば、実際に絵に描く必要はありません。頭の中でその情景を思い浮かべる練習をします。できるだけ詳細なイメージを思い描きましょう。怪しさ、怖さ、うれしさ、あるいは痛さなども同時に感じることができれば、できるほどあなたの記憶に深く刻むことができるはずです。そしてスムーズにその絵を頭の中で再現できるようになったら、最後の確認です。

思い描いたビジュアル・イメージから、記憶リストの項目を再現してみましょう。この作業によって記憶の再現がされるので、記憶が確認されてより強固な記憶を作るようになってきます。理科の化学式、歴史の事件の単位で、数学の問題単位での学習に応用することができるはずです。再現の練習をすることで、記憶されたビジュアル・イメージと学習内容とが一致してくることがわかるでしょう。

この作業は、誰かが手伝って誘導することも可能です。生徒にプロセスを順番に指示して、一枚のビジュアル・イメージを作らせるのですから、専門知識は必要ありません。そして記憶リストを手に持って、生徒の記憶の再現を確認すれば良いのです。